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赤ちゃんの冬服は着せすぎ注意!服の選び方と調節の目安

更新日:2018.06.29
公開日:2018.06.29
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この記事の監修者
スキンケア大学編集部

赤ちゃんの冬支度で服を用意するとき、どのような厚さのものを用意すればよいか迷いませんか。体温調節機能の未熟な赤ちゃんに服を着せすぎるのはよくない、ともいわれますが、ちょうどよい服装の基準はどこにあるのでしょうか。赤ちゃんの冬の服装について解説します。

寒い冬は、体温調節できない赤ちゃんについ服をたくさん着せたくなる季節。また、モコモコで可愛らしいアウターもたくさんあるので、モコモコした服を着せたくなりますよね。

しかし、赤ちゃんの服で冬に特に気をつけなければいけないのが「着せすぎ」による体温の上昇。よかれと思って選んでいた厚着が、実は赤ちゃんにとっては着せすぎになる可能性もあるのです。

寒い冬だから「着せすぎ」が危ない

赤ちゃんは体温調節がまだ苦手。このことは、本などで見たことのある方も多いでしょう。実際、赤ちゃんの身体はさまざまなことが未発達で、体温調節機能も十分ではありません。そのため、特に寒い冬に赤ちゃんの手が冷たかったりすると、心配で厚着さることも多いでしょう。

しかし、一概に服をたくさん着せたり、ふとんをしっかりかければよいとは限りません。赤ちゃんは、体温調節機能が未発達だからこそ「着せすぎ」にも注意が必要なのです。

寒さで赤ちゃんの身体が冷えることをおそれて厚着をさせてしまうと、病気でもないのに体温が38℃くらいまで上がってしまうことがあります。また、乳幼児突然死症候群(SIDS)で死亡した子供の特徴の1つに衣類や布団の着せすぎがあげられていることから、寒いからといって布団や服、靴下などを着せすぎるのは避けたほうがよいでしょう。

では、どのように赤ちゃんの服を調節するとよいのでしょうか。

服装の調節の目安は?

赤ちゃんの服装や布団の枚数・厚さが適切かどうかは、さまざまな目安があります。「着せすぎ」かわかりやすいのが、背中に汗をかいているかどうかです。

赤ちゃんに触れたときの様子

赤ちゃんの服装を調節する目安の1つとして、身体を触ってみたときの温かさや汗の具合があげられます。

赤ちゃんのすねや前腕(ひじから先の部分)を触ってみたときに温かく、背中に汗をかいていなければちょうどよいといわれています。一方、すねや前腕が冷たければ1枚多く、背中に汗をかいていたら1枚少なくします。なお、このときの「1枚」には、かけ布団なども含まれます。

室温が適切なら肌着ともう1枚で十分

室温が20℃くらいであれば、赤ちゃんの服装は肌着とカバーオールなどの服を1枚でよいといわれています。

また、寝返りを打てるようになっていない赤ちゃんであれば大人の服装にプラス1枚、寝返りやはいはいなどで活発に動くようになったら、起きている間は大人の服装からマイナス1枚くらいの服装という目安もあります。

もし、すでに紹介したように赤ちゃんのすねや前腕が冷たいようであれば、赤ちゃん用のベストなどで身体を温かくしてあげるのもおすすめです。

肌着とプラス1枚で室内ならば十分と言っても、その肌着が夏用のものでは寒さを感じやすくなるかもしれません。肌着や冬の服の選び方もチェックしておきましょう。

赤ちゃんの冬の肌着の選び方

赤ちゃんの肌着は、冬であっても基本的に「綿(コットン100%)」で選びます。これは、新生児の場合も1歳直前くらいの赤ちゃんでも同じです。

しかし、最近では発熱する素材の肌着でも赤ちゃん用のものが販売されています。そういったものではいけないのでしょうか。

発熱素材は赤ちゃんには不向き

最近では、大人と同じく発熱する素材の肌着なども80cmくらいから販売されており、「寒いし温かい肌着のほうがいいんじゃないか」と考えて1歳くらいから着せている方もいるようです。

ですが、こういった発熱する素材の肌着は化学繊維が多く、肌の弱い子供にとっては刺激になり、かゆくなったりする場合もあります。特に肌の乾燥しやすい子や湿疹のある子、アトピー性皮膚炎の傾向がある子は避けたほうがよいかもしれません。

また、発熱する素材は汗を多くかく赤ちゃんの場合は温まりすぎる可能性も考えられます。また、厚めの服を着せている場合はむれて肌トラブルにつながることもありうるので、あまりおすすめできません。

綿(コットン)100%の生地を織り方で選ぶ

昔ながらの綿100%の素材であれば、編み方によって通気性や保温性が変わるうえに、肌への刺激が少なく、汗もよく吸ってくれます。

しかし、綿100%であればどのような肌着でも同じというわけではありません。同じ綿素材でも、織り方によって温かさや伸縮性が変わってくるのです。

代表的な綿の織り方は以下の3つです。

  • スムース:両面ゴム編み。綿でも保温性が高いため冬向き
  • フライス:ゴム編み。伸縮性と通気性がよいのでオールシーズン活躍
  • ガーゼ:吸湿性と通気性がよく夏向き

冬用の肌着であれば、新生児から1,2歳くらいまで綿100%でスムースかフライス織りのものを選ぶとよいでしょう。

赤ちゃんの冬の部屋着・アウターの選び方

赤ちゃんの肌着は冬でも綿100%がおすすめですが、普段の部屋着やお出かけのときの服装はどうすればよいのでしょうか。

赤ちゃんの冬の部屋着の選び方

冬の部屋着は厚手のものが多く、モコモコとした可愛らしいものがたくさんあるので迷ってしまいますよね。

素材は、肌の特に敏感な子や月齢の小さいうちは、部屋着も綿100%を意識したほうがよいでしょう。秋口から着られる比較的薄めのもののほか、寒い日のためにキルトのような厚手の部屋着も持っておくと安心です。

ただし、部屋着用であれば足まで覆うような服は不要と考えてよいでしょう。足まで覆う服は体温調節が難しく、着せすぎになりやすい場合があります。また、つかまり立ちなどが始まると足元がすべってしまい、思わぬ事故につながる可能性も否定できません。すねが冷たいときには、靴下やレッグウォーマーを重ねてあげるようにしましょう。

それに加え、赤ちゃんの冬の服で用意しておきたいのが、ベスト。ベストは簡単に脱ぎ着させられるので、体温調節に役に立ちます。

なお、1歳未満の赤ちゃんの成長スピードは驚くほど速いので、あまりたくさん服を買いすぎると結局着られないままサイズアウトしてしまった、ということにもなりがち。最初は少な目に用意しておいて、足りなければ買い足すくらいの気持ちでそろえてもよいかもしれませんね。

お出かけ用アウターは足まであるカバーオールがあると便利

月齢の小さい赤ちゃんはあまりお出かけをする機会がないかもしれませんが、冬のお出かけ用に足まで覆えるバギーオールや足先は出ているコンビオールがあると便利です。

バギーオールはつま先まで覆えるので、サッと着せやすくて暖かいのが特徴。アウター用のコンビオールは足首から先は出ているものが多いので、バギーオールを着せるほどではない程度の寒さの場合に使用したり、靴を履ける月齢になってきてからのお出かけに役に立ちます。バギーに乗っていて足元が寒そうな場合には、バギー用のブランケットを使うのもおすすめです。

靴を履かせるのはいつから?

バギーオールやブランケットを買おうか迷っているとき、「ファーストシューズを履かせるタイミング」が気になる方もいるのではないでしょうか。

靴を履いて自分で歩くようになってくると、バギーに乗っているときでも足の動きが活発になったり、不意に降りて歩きたくなったりすることもあるため、外出のときに靴を履く機会も多くなるでしょう。

赤ちゃんのファーストシューズは、なにもつかまずに何歩か歩けるようになったくらいがちょうどよいといわれています。あまり早くにファーストシューズを用意すると、本格的に歩き出すころにはサイズが合わなくなることもあります。

まとめ

寒い日の増える冬には、つい赤ちゃんが寒くないようにとたくさん着せたくなるのが親心かもしれません。しかし、赤ちゃんは代謝が活発で、自分で動き回れるようになってからは熱も多く作り出されるようになります。

赤ちゃんが背中に汗をかいていたら1枚少なくする、を大まかな目安として、こまめに確認しながら赤ちゃんの服を調節してあげましょう。

また、肌の弱い1歳くらいまでの赤ちゃんは、肌着や服を肌にやさしい綿100%で用意し、汗や化学繊維によるかぶれから守ってあげましょう。汗をかいていたらこまめに着替えさせてあげることも忘れずに。

特に80cm以下の赤ちゃんの服は、見ているだけでも楽しいくらい可愛いデザインのものが多くあります。素材や厚さには気をつけながら、今だけの赤ちゃんのファッションを楽しみましょう。

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