LAWSON

インタビュー

「マチのほっとステーション」から「マチの健康ステーション」へ

（スキンケア大学）　　ローソンは、コンビニ業界の中でも健康や美容への取り組みを早い段階から打ち出されていますが、どのような経緯で取り組みをされることになったのですか？

（ローソン広報）　　みなさんの生活の中で、コンビニは「あって当たり前」の存在になっています。けれどこの先、これまでのメインターゲット層である20代～30代男性向けの商品やサービスばかりでは、日本の少子高齢化社会ではコンビニ業界自体が衰退してしまうのではないかという危機感がありました。そこで、コンビニという業態自体を見つめなおし、お客様の生活や健康を支える取り組みのひとつとして、2001年より健康志向の高い「ナチュラルローソン」の店舗展開を始めました。

それまでのコンビニでは、置いてある商品も“男っぽい”ものが多く、あまり女性を惹きつけられていなかったのですが、ナチュラルローソンでは女性が行ってわくわくするようなお店にしたいという思いのもとスタートしました。

近年の健康志向の高まりによって、より幅広い層にニーズが生まれており、それに応えるため、「マチのほっとステーション」から「マチの健康ステーション」へ進化する、というメッセージを掲げ、農業生産法人「ローソンファーム」の展開や、新たな健康フラッグシップ店の展開、新商品の開発などを進めています。

また、お客様へ向けた健康サポートはもちろん、社内での取り組みも活発です。例えば、社員向けのアプリがあり、健康診断結果と連動したアドバイスを行ったり、グループ会社との連携で運動イベントなどを行ったり、社員の意識をまず変えることで、グループ全体で盛り上げていきたいと考えています。

糖質やカロリーを気にせず、楽しく食事をしてもらいたい

（スキンケア大学）中でも、小麦と比べて糖質の低いパンが最近人気のようですが、どのような商品なのか伺ってもよろしいでしょうか？

（村田）「ブランパン 2個入」という、ブラン（ふすま）を使うことで、小麦粉より糖質・カロリーを控えめにしたパンを発売したところ、大変好評をいただいております。

糖質は、生活習慣病にも大きく影響するということで注目されており、一般的なロールパンのおよそ1/4である6.7g(1包装あたり)まで、糖質の量をおさえ、さらにカロリーもおよそ1/3カットしております。（「日本食品標準成分表2010」参照）

糖質は甘みのもととなる成分なので、ただ糖質を減らすだけでは美味しくなくなってしまいますが、毎日の健康のために我慢して食べるようなものにはしたくありませんでしたので、原料となる小麦には自然な甘みが出るものを使用し、味に深みを持たせました。シンプルな味わいなので、そのままでも十分おいしいのですが、バリエーションも楽しんでいただけるようなアレンジレシピを、ホームページ上で公開しています。
このほかにも、ブランを使った惣菜パンは、それぞれ味に一工夫を加えることで、「おいしくて小麦粉より糖質・カロリー控えめ」を実現しました。

2012年の発売当初は、ブランパンのもうひとつの大きな特徴である「食物繊維」を大きなコンセプトとして打ち出していましたが、健康を気にされるお客様から糖質に関するお問い合わせが圧倒的に多く、2013年5月にはコンセプトとパッケージをリニューアルし、新しいパッケージでは、糖質、カロリーがひと目で分かるようにしました。

お客様の声には、パンは好きだけどカロリーや糖質が気になってなかなか食べられない、というご意見が多かったことをうけ、もともとパンを食べるのを我慢していた方に向けてブランパンを販売しています。カレーパンやメロンパンなど、普通は糖質やカロリーを気にして食べられないものでも、おいしく健康的に食べていただきたいという思いで商品開発をしています。
予想以上にお客様からの反響が大きく、いろいろなご意見をいただいておりますので、今後の開発に出来るだけ反映していきたいと考えています。

健康をもっと身近に

（スキンケア大学）今後はどのような商品をお届けしたいと考えていますか？

（村田）みなさまにとってコンビニは身近な存在として、いつでも買える場所だと思っていただけることが、ローソンの強みであると考えております。

今後もブランパンをはじめ、健康的なものをより手に取りやすいかたちで提供していきたいですね。ローソンでは現在、生鮮野菜に力を入れており、中嶋農法という農法を取り入れ、土作りからこだわった野菜づくりをすすめています。

（スキンケア大学）女性のみなさまにメッセージをお願いします。

（村田）私自身も食べることが大好きなので、お食事は心から楽しんでいただきたいと思っています。
そのなかで、健康に気遣ったブランを使った商品をちょっとでも取り入れていただくことで、楽しく美しく健康的になっていく、そのお手伝いをさせていただきたいです。

これからもお客様の声にはいつでも耳を傾けたいと考えております。何かお気づきのことやご要望がございましたら、ぜひご意見をお寄せいただければうれしいです。