春野菜の見分け方
この記事の監修者
管理栄養士
北川みゆき
鮮度の高い野菜は栄養価が高い
ビタミン、ミネラル、食物繊維は、体の機能を正常に保つために必要な栄養素です。
これらの栄養素は野菜に多く含まれており、サラダや炒め物、煮物など様々な調理法で摂取することができます。
特に気候が暖かく変化する春先に旬をむかえる野菜は栄養価が高く、苦みやうまみが強いのが特徴です。料理に使う野菜は、新鮮であればあるほど栄養素が多く含まれています。
ここでは春野菜をテーマに、鮮度のよい野菜を選ぶコツについて、取り上げてみたいと思います。
鮮度の高い春野菜を見分けるコツは?
新鮮な春野菜は、生で噛み締めるとパリパリしており、繊維がしっかりしていて水分を多く含んでいるのが特徴です。歯ごたえがあってみずみずしいといった感じでしょうか。
春野菜を購入する際、いかに鮮度の高い食材を見分けられるか。そのコツは種類によって違いますので、簡単に紹介したいと思います。
【根菜類…たけのこや、春ごぼう、にんじんなど】
にんじんのように青い葉っぱのついた根菜類は、この葉っぱの部分がきちんと切り落とされているものを選んでください。葉がついたままだと葉の部分に栄養分が流れてしまい、肝心の根の部分に栄養が残りづらいからです。また、根菜の表面を触った時にハリ、そして実の重さがあるものを選んでみましょう。
たけのこは4月ごろに多く収穫されますが、この時期の土から出たばかりのたけのこが一番えぐみが少なく、おいしくいただけます。
新鮮で美味しいたけのこの見分け方は、皮付きなら表面の皮にツヤがあり、穂先が緑色ではなく黄色をしていて、実がしっかりつまって重いものです。
【葉茎菜類…菜の花や春キャベツ、アスパラガスなど】
春キャベツは夏に収穫されるキャベツに比べて栄養価が高いのが特徴。葉がやわらかく、生でもおいしく食べられます。質のいい春キャベツの選び方は、葉の巻き具合が固すぎず、ほどよく緩やかなものを選ぶことです。
アスパラガスは根元までみずみずしく、穂先が開いていないほうが、新鮮で美味しいものです。また、茎の部分が丸く、太くてまっすぐのものを選びましょう。
【豆科野菜類…グリーンピースやそら豆がオススメ】
グリーンピースは、さやから出されていると風味が落ちやすいので、できるだけさやつきのものを選びます。また、さや全体の色が濃くてふっくらしたものを選びましょう。
そら豆は、さやに変色がなく濃い緑色をしたものや、粒が揃っていてみずみずしくハリがあるものが鮮度が高い証拠です。そら豆もグリーンピースと同じく、できるだけさやから出されていないものを選ぶと劣化も少なく、美味しいです。
鮮度が高い野菜は火を通した後の食感も違う!
野菜炒めなどのように火を通す料理では、特に野菜の鮮度で味が変わってきます。
野菜炒めは野菜のパリっとした食感をある程度残すことで美味しい仕上がりになるのですが、野菜自体の鮮度が悪いと水分がすぐに抜けてしまい、しなびた感じになってしまいます。同じ料理でも、野菜の鮮度が違うと全く違った味になってしまうのです。
野菜の鮮度を見抜くには、ある程度経験が必要ですが、ぱっと見てみずみずしく綺麗な形や色をしていると感じるものは、新しい物が多いです。
美味しい料理を作るためにも、まずは野菜選びのコツからマスターしましょう。
