恋わずらいと食欲の関係
この記事の監修者
管理栄養士
北川みゆき
恋をして、意中の人のことを思うだけで胸がドキドキしたり、気分が高揚したり、眠れなくなった…なんて話をよく聞きます。なかには、切ない気持ちや苦しい気持ちから食欲がなくなってしまう方も少なくはありません。でも、そんなことは本当にあるものなのでしょうか?
脳内には「愛のホルモン」がある?
誰かのことを好きになった時、実は知らない間に体内からさまざまなホルモンが分泌されています。その中でも別名「愛のホルモン」といわれ、恋に落ちた瞬間に大量に出るといわれるPEA(フェニルエチルアミン)というホルモンがあります。
実は、このPEAには気分の高揚感と共に食欲を抑える働きがあるといわれています。
恋と食欲の関係性とは
恋をすると、快感や幸せな気分を高めるドーパミンというホルモンも分泌されますが、PEAはドーパミンの濃度を上昇させる作用もあるそうです。
ドーパミンは元々、脳の中にある摂食中枢に作用し、食欲を増進する働きがあるといわれていますが、大量に放出されることによって体の様々な部分に作用し、逆に食欲不振をきたす場合があるそうです。
恋のドキドキが終わりを迎える理由
恋がスタートしてから相手のことをよく知るまでの間、PEAの分泌量は増え続けるのですが、恋愛が安定した状態になると、PEAの分泌量は減少するそうです。
また、このPEAやドーパミンは恋をしている期間、ずっと放出されている訳ではなく、PEAの場合は約3ヶ月から3年程度、ドーパミンは1年から3年程度が寿命であるといわれています。「恋は3年、もしくは4年で終わる」という説が出たのはこのためなのかもしれません。
ドライな男性へのアタック方法とは
一般的に、男性は女性を好きになる時に最初の見た目で判断する方が多いようです。そのため、女性よりも男性の方が一目惚れする率は高く、PEAの量も多くなりやすいといえますが、全ての男性が惚れっぽいという訳ではありません。中には、「自分のことを本当に好きなのかな…」と不安になる位、ドライな男性がいるのも事実です。
では、そのようなタイプの男性とエキサイティングな恋愛を楽しみたいという方は、どのようにすればよいのでしょうか?
実はその答えこそがPEAです。PEAは脳内から分泌されるだけではなく、チョコレートや赤ワイン、チーズなどの食物にも含まれています。チョコレートは代謝が早いため、PEAの作用に持続性はありませんが、これらの食物をデートの時に食べてもらって、効果があるかどうかをドキドキしながら楽しんでみるのもいいかもしれませんね。
