冬野菜の栄養と効果
この記事の監修者
管理栄養士
北川みゆき
冬は冷えや乾燥肌など、女性にとって悩みの多い季節でもあります。
しかし、私たちにさまざまな栄養を届けてくれる冬の野菜は、その寒さによってより一層おいしさが引き立っています。そんな冬野菜には、どのような特徴や共通点、栄養価があるのでしょうか?
冬野菜の栄養とは?
冬の代表的な野菜についてご紹介します。
■かぶ
アミラーゼというデンプン消化酵素が含まれているので、胃腸の機能を高め、胃もたれを改善します。
■カリフラワー
淡色野菜の中でもトップクラスのビタミンCを含み、美白へと導きます。食物繊維も多く含まれ、便秘にお悩みの方に適しています。
■小松菜
イライラを鎮めるカルシウムや、風邪を予防するビタミンC、免疫力を高めるβ-カロテン、野菜の中でもトップクラスの鉄分を多く含んでいます。
■ごぼう
食物繊維を含んでおり、腸内環境を整える働きがあります。また、強い抗酸化作用を持つポリフェノールは、老化の防止する役割を果たしています。
■春菊
独特の香りは、自律神経に働きかけ、咳を鎮めたり、胃腸の働きを改善したりする働きがあると言われています。また、β-カロテンやビタミンCも多く含まれています。
■大根
デンプン消化酵素のジアスターゼは、消化を助け胃腸の働きを助けてくれます。ビタミンCは、免疫力を高める働きがあるので風邪を引きやすい方にもおススメです。大根の葉には、粘膜や皮膚を保護するカロテン、野菜の中でもトップクラスの鉄分が多く含まれています。
■ねぎ
アリシンという成分には、強い抗酸化作用や疲労を回復させる働きがあります。また、ビタミンC、β-カロテンも含まれています。
■白菜
食物繊維が豊富に含まれており、便秘を解消する働きもあります。また、シミやシワを予防するビタミンCも含まれており、カロリーも低いため、美容痩身を目指す方にも嬉しい効能です。
■ほうれん草
β-カロテンやビタミンC、貧血に作用する鉄分が多く含まれています。
冬野菜の共通点って?
「冬野菜って、冬の間でも成長を続けるの?」という疑問が浮かぶ方もいらっしゃるかもしれませんが、冬に成長するという意味ではなく、秋までには成長が終わり、冬まで根付いている植物のことを指します。
冬の畑に息づく野菜は、いわば自然の貯蔵庫なので、鮮度も保たれやすいと言われています。また、野菜は寒さにさらされると糖度が上昇する野菜も多いため、他の季節よりも甘味が増すのが特徴です。
