食品添加物の危険性について考えよう
この記事の監修者
管理栄養士
北川みゆき
食品添加物は危険という神話
私達の食事を豊かにするために必要な食品添加物。日本では、厚生労働省の「安全」というお墨付きがなければ世の中に出ることはありません。
そのため、危険であるという発想はないはずなのですが、どうしても打ち消すことができません。それは何故でしょうか?
食品添加物自体は、適量を守れば健康にも害がないものです。しかし、食品添加物を使った加工食品はとんでもないものが体内に入ってしまうという恐ろしさをはらんでいます。
アメリカではNO!MSG
MSGとは、グルタミン酸ナトリウムの略称。うま味調味料と言われる食品添加物の一種ですが、グルタミン酸自体は私達の体内にも存在しているアミノ酸の一種なので、身体への影響はないはずです。
しかし、食品添加物として作られたグルタミン酸は、体内にあるものと全く同じものではないのです。
グルタミン酸には過剰摂取をすると神経毒となって脳細胞を破壊してしまうという性質があります。脳細胞が破壊されるとアルツハイマーや自閉症といった深刻な病になりやすいと言われており、最近ではミシガン大学の研究で自殺をする人の脳内のMSGは活発に働いているという結果が出ています。
特に子どもは、大人よりもグルタミン酸を摂取する速度が速いと言われ、アメリカではベビーフードへの使用が禁止されている他、レストランなどでも「NO!MSG」として、使っていないことをアピールしています。
正しい知識を持とう食品添加物は全て悪いものではありません。
しかし、FAO/WH合同食品添加物専門家会議では、何度も検証した結果、通常摂取では健康被害はないと報告されています。このような食品添加物に対しての過剰反応は混乱を招くだけです。
万が一、人体に影響が出るようなことがあれば「消費者庁」より注意喚起が発動されます。昨年ならば「コルチニール色素」という赤色色素がアレルギー症状を引き起こす可能性があるという研究情報が消費者庁に寄せられ、注意喚起が発動されました。
しかし、便利だからといって食品添加物が入ったものばかり食べるのはよくありません。厚生労働省では一日に摂取してよい食品添加物の量の目安が設けられています。
何でも適量が一番ということです。正しい知識を持って自分の健康を守るような食事を心掛けましょう。
