緑茶の美肌に関する効能
この記事の監修者
野菜ソムリエ上級プロ・栄養士・アスリートフードマイスター
立原瑞穂
茶葉から抽出される独特の味わいが魅力の緑茶。
今回は私たち日本人にもなじみ深い緑茶の効能の中でも、特に美肌に関する効能についてご紹介したいと思います。
緑茶に含まれる代表的な「美肌成分」とは
緑茶には、美容や健康に欠かせない栄養素「ビタミンC」が含まれています。
ビタミンCは肌の弾力をアップさせるコラーゲン生成にも深く関与しており、紫外線などからお肌を守り、シミやそばかすの原因となるメラニンの働きを抑制し、美肌へと導いてくれます。
嬉しいことに、緑茶に含まれているビタミンCは非常に熱に強く、80℃に加熱しても壊れない性質を持っているため、ホットでもアイスでも同様の効果が期待できるのが特徴です。
ちなみに緑茶を3杯程度飲めば、リンゴ1個分のビタミンCを摂ることもできます。
β-カロテンも含まれている
また、緑茶には皮膚の粘膜や肌の健康を保つβ-カロテンも含まれているのですが、残念ながら緑茶の製品すべてにβ-カロテンが含まれているわけではありません。
β-カロテンは、緑茶の葉の部分に多く含まれている「脂溶性」のビタミンで、熱湯を注いでも水には溶け出ず、通常のお茶の淹れ方では抽出されません。
実は現在、茶葉に含まれる成分をまるごと摂れるような、茶葉そのままを食する方法や、お湯を淹れた際に茶葉を残さずそのまま食べるといった方法が静かなブームにもなっています。
近年では「食茶」とよばれ、緑茶の茶葉を食べるために開発された商品も出回るようになりました。緑茶に含まれる栄養を効率的に摂取するためにも、一度「食べるお茶」を試してみてはいかがでしょうか。
