ズッキーニの栄養価を高める調理法
この記事の監修者
野菜ソムリエ上級プロ・栄養士・アスリートフードマイスター
立原瑞穂
ズッキーニが日本に入ってきたのは1970年代と比較的最近です。最初はあまり馴染みのない野菜でしたが、低カロリーでビタミンやミネラルが豊富、味わいはクセがなくさっぱりしているということから、徐々に人気を集めてきました。
そんな夏野菜の新定番となっているズッキーニには、どのような栄養があるのでしょうか?オススメの調理法とあわせてご紹介したいと思います。
オススメの調理方法とは?
最近ではスーパーでも見かける野菜となりましたが、まだまだ「どうやって調理したらよいのかわからない!」という方も少なくありません。ズッキーニの見た目はきゅうりに似ていますが、実はかぼちゃの仲間。かぼちゃと同様にβ-カロテンが多いのが特徴です。
β-カロテンは油と相性が良く、身体に吸収されやすいため、油と一緒に調理すると良いでしょう。皮が柔らかいので、剥かずにそのまま食べられるのも魅力です。ズッキーニを皮ごと適当な大きさに切って、オリーブオイルと塩・こしょうとシンプルな味付けだけでも簡単なおつまみになりますし、ズッキーニと一緒にトマト、ナス、赤ピーマンなどを煮込んで調理した「ラタトゥイユ」などもオススメです。
ズッキーニの栄養
β-カロテンをはじめ、ズッキーニどのような栄養があるのかご紹介しましょう。
■β-カロテン
皮膚や粘膜を強くし、乾燥肌や肌荒れを防ぐ働きがあります。また、免疫力を高める作用もあるため、風邪の予防にも威力を発揮します。
■ビタミンC
ビタミンCは紫外線によっておこるシミ・ソバカスを予防する働きがあります。夏野菜ですから、紫外線が強くなる夏にかけて積極的にズッキーニを食べたいですね。
■カリウム
身体の中の余分な水分を排出する作用のあるカリウムが、むくみの改善に働きかけます。
■カルシウム
日本人に不足しがちなカルシウムは、歯や骨を強くする働きがあるので、骨粗鬆症になりやすい女性の方は積極的に摂るようにすると良いでしょう。
■鉄分
貧血を改善する作用があるため、普段から貧血が原因で顔色が青白いことを気にされている方にオススメです。
