体臭に影響する食べ物とは?
この記事の監修者
管理栄養士
北川みゆき
身だしなみやエチケットとして、誰もが気になるのが体臭です。どんなに清潔にしていても、時間の経過と共に、ある程度の体臭は多かれ少なかれ出てくるものです。
今回は、体臭に影響する食べ物についてご紹介しましょう。
体臭をきつくさせる食べ物
「今日はなんだか自分から臭ってる!?」と気になった経験はありませんか?
実は体臭と食べ物には密接な関係性があって、私たちが普段食べているものには体臭をきつくするもの、体臭を改善させるものがそれぞれあります。
■動物性脂肪が多いもの
脂肪分の多い食事を摂ると、身体の中に脂肪が付きやすくなるだけでなく皮脂も増加します。皮脂の分泌が過剰になって酸化が起こると、体臭が強くなってしまいます。動物性脂肪が多く含まれる食品には、肉類をはじめ、牛乳、チーズ、バター、揚げ物、スナック菓子などがあります。
■辛いもの
辛い食べものには発汗作用があるため、全身に汗をかきやすくなりますが、その汗と空気中の雑菌が結合すると臭いの素となってしまいます。
■アリシンが含まれているもの
臭い成分のアリシンが含まれる、にんにくやニラなどが体内に取り込まれると、分解する際に強い臭いを発します。
■お酒
アルコールが体内で代謝する際、アセトアルデヒドという成分が生成されますが、血液中にアセトアルデヒドが増加すると尿だけでなく皮膚などからも排出されるため、体臭の原因になります。
体臭を改善するためにオススメの食べ物
トマトやスイカに多く含まれているリコピンや、緑黄色野菜に多く含まれるβ-カロテンなどの抗酸化物質は、身体の中で脂質の酸化を抑制する働きがあるため積極的に摂るようにしましょう。トマトやかぼちゃ、ニンジン、ほうれん草、パプリカなどがあります。
また、ビタミンB2やビタミンB6には脂肪を分解する働きや、タンパク質の代謝を促進する作用があります。ビタミンB2は卵や納豆、さんまやししゃもなどに、ビタミンB6はバナナやかつお、まぐろ、いわしなどの魚類に多く含まれています。
他にも、腸内環境を整えるために食物繊維やオリゴ糖などを摂ることもよいですね。便秘になると、腸の中にたまった老廃物からガスが血液中へと入り、汗と一緒に排出されます。
食生活に偏りがある方は特に気を付けてくださいね。
