羅漢果(ラカンカ)の健康効果とは?
この記事の監修者
管理栄養士
北川みゆき
「羅漢果(ラカンカ)」って聞いたことありますか?中国原産の植物で、果実は非常に甘味が強いのが特徴です。今回は羅漢果とはどのようなものなのか、期待できる効果とあわせてご紹介します。
甘いのに糖尿病
羅漢果は新しい甘味成分の一種である「テルペングリコシド」で出来ており、ブドウ糖は含まれていないのが特徴。その甘味はなんと、砂糖の400倍にもなるそうです。
しかも、粘性が強いことから小腸で吸収されずに大腸まで到達し、体外へ排出されます。さらに、血糖値の上昇を抑制する働きがあることがラットの実験でも実証されており、糖尿病の方や糖尿病予備軍の方にも注目されています。
日本人も糖尿病になる方が増加し続けている
とくに先進諸国であるアメリカやヨーロッパをはじめ、日本でも糖尿病になる方が増え続けています。年配の方だけでなく、10代から30代までの若い層にも増え続け問題にもなっています。
糖尿病が進行すると生活習慣病として代表的な脳梗塞や心筋梗塞、糖尿病性網膜症や腎症で目が見えにくくなったり、人工透析に至る場合もあるため、日頃から血糖値をコントロールすることが大切です。
ブドウ糖は血糖値を上げ、身体へ速やかにエネルギー補給をするのに役立つ成分ですが、過剰に摂り続けると糖尿病の原因になります。
ラカンカは美容効果も
羅漢果独特の甘さは、やや黒砂糖にも似た香ばしさがあるにもかかわらず、後味にキレがあり、さっぱりとした味わいがあることから比較的飲みやすいと言われています。
また、羅漢果にはエイジングケア効果が期待できるビタミンEや、顔色を良くして貧血を予防する鉄分が非常に多く含まれています。さらに骨や歯を強くするカルシウムやマグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれているため、健康や美容に関心のある方には嬉しい効果が期待できそうです。
