飲み会のシーズンになると、ついハメを外してたくさんのお酒を飲みがちですが、翌朝になって頭痛やむかつきに悩まされるなど、二日酔いになってしまう方も多いのではないでしょうか?
そんな時、私たちの体がどのような状態になっているのか、そして体の状態を回復するために必要な栄養についても紹介していきます。
まず、「二日酔い」とは飲み過ぎた日の翌朝に胃のあたりに不快感があったり、頭痛、動悸などの症状が起こることをいいます。
アルコールの代謝は主に肝臓で行われており、「アセトアルデヒド」とよばれる物質に変化し、最終的には二酸化炭素と水に分解され、体外へと排泄されます。
肝臓で分解されなかった物質は全身を循環した後に再び肝臓へと戻り分解されていきますが、この代謝がうまくいかないと体の中にアセトアルデヒドが残り、二日酔いの症状をきたすと言われています。
お酒を飲んで酔った状態から翌日に二日酔いとなるまでの間に、尿の排泄や血圧の調整に関係する抗利尿ホルモンやアルドステロン・レニンという物質の分泌量が大きく変化することや、糖代謝に関わるインスリンやグルカゴンの分泌量の変動に伴う脱水や低血糖の状態などさまざまな要因も二日酔いの症状や重症度と関係しているといわれています。
二日酔いになったときは、カリウムやビタミンC、タンニンが含まれている食べ物がオススメ。
カリウムは利尿作用があり、ビタミンCやタンニンは血中のアルコールを尿と共に体外へと排泄させる働きがあります。
ビタミンCはトマトやグレープフルーツ、タンニンは緑茶や柿、カリウムはバナナやキウイフルーツなどに含まれています。
また、二日酔いを事前に予防するためには枝豆や豆腐、チーズなどを食べるとアルコールの分解が促進されやすくなったり、アサリやイカ、タコなどの魚介類に含まれているタウリンは、肝機能を高める働きがあります。
二日酔いにならないためには飲み過ぎないことが一番ですが、普段の生活でビタミンや良質のタンパク質を摂り、肝臓の機能を高めておくことも大切です。
飲み過ぎた翌日に、二日酔いに悩まされとないよう、しっかりと対策をしていきましょう。