花粉症のお助け栄養素!免疫力を高めて春・秋を快適に!

花粉症のお助け栄養素!免疫力を高めて春・秋を快適に!

現代病とも言われる花粉症は、日本人に多いアレルギー疾患のひとつ。多くの方を悩ませています。

花粉症対策は、口や鼻、眼などの粘膜に花粉が侵入しないようにマスクやメガネの着用、体調を整えるために適度な睡眠をとるなど、さまざまな方法があります。

また、食事による栄養摂取も免疫力をサポートする重要な要素です。

花粉症を引き起こすメカニズム

私たちの体の中にある免疫細胞は、病原菌やウイルスなど外から侵入してくる菌に対抗するため、2段階の防御システムが備わっています。

第1段階の「自然免疫」には病原菌の細胞そのものを死滅させる作用、第2段階の「獲得免疫」には自然免疫では補うことが不可能な小さい病原体や細胞内に入り込んだ病原体に対して働きかける作用があります。

このうち、花粉症などのアレルギーに関わってくるのが後者にあげた「獲得免疫」になります。

獲得免疫には、細胞性免疫(Th1型)と液性免疫(Th2型)の2種類があり、健康な方の場合は普段からこの2つの免疫のバランスが取れた状態にあります。

しかし、何らかの原因によってバランスが崩れ、液性免疫(Th2型)が優位になると、花粉症になりやすい体質になると言われています。

必要な栄養

免疫のバランスが保たれるためには、Th1細胞の増加もしくはTh2細胞の減少が起こる必要があります。近年、この点で注目されているのがヨーグルトなどでおなじみの乳酸菌です。

乳酸菌といってもたくさんの種類がありますが、その中の数種類にTh1細胞の働きを活性化させる作用があるとされています。

乳酸菌は私たちの身体にとって良い働きをすることから、別名「善玉菌」とも呼ばれ、さまざまな病気の原因となる腸内の悪玉菌の増殖を抑制し、腸内環境を整える働きがあります。

さらに、白血球に含まれているナチュラルキラー細胞(NK細胞) には、免疫力を高める作用がありますが、乳酸菌にはこのNK細胞を活性化させる働きもあるのです。

乳酸菌が多く含まれている食品にはヨーグルトのほかに、チーズやキムチといった発酵食品などがあります。普段の花粉症対策とあわせて、免疫力サポートが期待できる発酵食品も意識してとりいれてみましょう。

提供元:有限会社九南サービス 掲載日:2021/06/29