疲労回復のお助け栄養素!元気の元は食事から!

疲労回復のお助け栄養素!元気の元は食事から!

1985年に行われた健康に関する国民意識調査では、日常的に疲労感がある方の7割は「一晩眠れば疲労は回復する」と回答しており、6か月以上に渡る慢性疲労を感じている方は希少でした。

しかし、2004年に行われた疫学検査では、疲労感がある方が6割にも上り、さらにその中でも半数以上の方に慢性疲労があることがわかりました。

疲労回復に役立つ栄養素を紹介します。

疲労のメカニズム

疲労の種類には、体全体がだるいなどの全身性のものと、特定の動作を繰り返し行うことで生じる局所性のもの、運動時の肉体疲労やストレスなどの精神疲労、疲れていても適度な休息で回復する急性疲労と疲れが取れないままの状態が持続する慢性疲労など、実にさまざまなものがあります。

肉体疲労の主な原因として、筋肉を動かすためのエネルギーが不足していることや、同一姿勢を取り続けることによる筋緊張の持続によって起こります。

精神的疲労では、人間関係のストレスや悩みによるものが主な原因です。睡眠不足の状態が続くと、疲労の回復やストレス解消の作用があるホルモンの分泌量が低下するので、慢性疲労が起こりやすくなります。

必要な栄養

様々な疲労のパターンがありますが、肉体疲労時には運動によって失われたエネルギーを速やかに回復する糖質(炭水化物)と、激しい運動によって傷ついた筋肉を回復させるためにタンパク質を摂ることがオススメです。

糖質を多く含む食品には、ご飯やパン、麺類など、タンパク質を多く含む食品は、肉類、大豆製品、魚介類、乳製品などがあります。

精神的疲労がある場合は、抗ストレス作用のあるビタミンCがオススメ。ビタミンCは、グレープフルーツなどの柑橘系や芋類、緑黄色野菜に含まれています。

また、ビタミンB1が不足すると脳の機能低下が起こり、イライラしやすくなるなどの症状も起こりやすくなります。豚肉、卵、大豆などにビタミンB1が豊富に含まれています。

肉体的疲労や精神的疲労は、放置しておくと慢性疲労へと繋がります。生産性の低下にも繋がりますので、疲れたときには体を休めるだけでなく、疲労回復作用のある食べ物を積極的に摂り、肉体的にも精神的にも健康的な生活を目指すようにしましょう。

提供元:有限会社九南サービス 掲載日:2021/06/29