知っておきたい“乳酸菌”のチカラ!腸活を成功させるコツとは?

知っておきたい“乳酸菌”のチカラ!腸活を成功させるコツとは?

工藤内科 工藤あき先生

おなかの調子をサポートすることで、広く知られる乳酸菌。でも、「ヨーグルトに入っているよね」くらいで、その具体的な働きはよく知らないという方も多いのでは?

今回は、消化器内科のドクターにインタビュー。乳酸菌の働きや選び方、効果的に取り入れるコツなど、「腸活」に役立つ基礎知識をお届けします!

意外と知らない!乳酸菌の働きって?

近ごろは腸活や菌活がブームですね。なぜでしょうか?

工藤先生(以下、先生):

少し前まで腸は、「消化・吸収・排泄を担う臓器」というだけの存在でした。ところが近年は研究が進み、私たちの身体や心にさまざまな影響を及ぼすことがわかってきたんです。

また「食の欧米化」と共に日本人のおなかに棲む細菌の種類も変わり、腸内環境が乱れやすくなっています。生活習慣の乱れやストレスも、腸には大敵なんですよ。

そんななか、腸活や菌活は誰もが手軽に始められることから、ブームにつながったのでは。最近は免疫力を気にする方にも、注目されていますよね。

腸活に役立つといえば、乳酸菌ですよね!具体的にどんな働きをしているんですか?

先生:

腸内に棲む細菌は、善玉菌・悪玉菌・どちらでもない日和見菌の3種類。集まる様子がお花畑に見えることから、「腸内フローラ」と呼ばれています。

3種の菌はバランスが大切で、日々の食事で善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7に保つことができれば、腸内環境は良好だと言われています。

なかでも乳酸菌は、善玉菌の代表格。小腸下部など体内のあちこちに存在しています。生きた乳酸菌は乳酸を作り、腸内を酸性にして悪玉菌の増殖を抑えているんですよ。

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先生:

また乳酸菌の仲間として、ビフィズス菌も忘れるわけにはいきません。こちらは主に大腸に分布。乳酸だけでなく、より強い殺菌力を持つ酢酸や、ビタミンB群も産生してくれる心強い菌なんです。

乳酸菌やビフィズス菌を摂ると、メリットがたくさん!

善玉菌が増えて腸内環境が整うと、どんなメリットがあるんでしょうか?

先生:

腸内環境が整うと、お通じなどおなかのトラブルに悩まなくなります。便秘は腸内環境をさらに悪化させるので、日頃からスッキリした状態を保ちたいものですね。

また腸内で悪玉菌が作り出した物質は血流に乗って全身をめぐり、肌に悪影響を与えることがあります。悪玉菌の増殖を抑えることは、肌あれ予防の観点からも大切なんです。

さらにいうと幸福感や安心感をもたらす神経伝達物質のセロトニンは、その8割が腸で作られます。腸内環境が整うとセロトニンが十分に作り出され、イライラも解消。毎日ハッピーに過ごせるようになりますよ。

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たしか免疫機能の面でも、いいことがあるんですよね?

先生:

はい。腸の粘膜には体内の免疫細胞の約7割が集まっているといわれています。その免疫細胞を活性化させるのが、善玉菌の役目。先ほど言ったように腸内環境を理想のバランスに保つことで、十分な免疫力が得られますよ。

乳酸菌を日常的に取り入れるコツは?

乳酸菌は、どのようにして取るのがいいでしょうか?

先生:

乳酸菌はヨーグルトをはじめ、漬物やお味噌などに含まれています。外から取り込んだ乳酸菌はおなかに定着しづらいので、毎日摂取したいものですね。

摂取効果を高めるために、「シンバイオティクス」を意識しましょう。これは乳酸菌やビフィズス菌といった「プロバイオティクス(身体によい微生物)」と、それらのエサとなるオリゴ糖や食物繊維などの「プレバイオティクス」を一緒に摂ることです。

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先生:

摂取時間はいつでもOKですが、腸の活動が活発になる夜のリラックスタイムに合わせて、夕食時が特におすすめ。菌を生きたまま腸に届けるためにも、胃酸や胆汁が薄くなる食後が狙いどきです。

私もヨーグルト好きですが、なかなか「これだ!」という乳酸菌に出会えなくて…。なにかコツはありますか?

先生:

同じ種類の菌を毎日、2週間続けて摂取してみましょう。お通じに悩まなくなる、おなかの不快感がなくなる…などの実感があれば、それが「自分に合った菌」です。

また、便をチェックすることも大切。よい便は柔らかいバナナ状で、黄褐色をしています。残便感や腹痛がなく、スッキリ出るのが理想ですね。

でももし便の色が黒かったり、血が混ざっていたり、腹痛や頑固な便秘など気になる症状があったら、医療機関を受診することも忘れないでくださいね。

食事以外で、一緒に心がけたいことも教えてください。

先生:

腸は自律神経によってコントロールされているため、十分な睡眠と適度な運動も大切です。夜更かしや就寝前の飲食は、腸に負担を与えるもとなので控えましょうね。

ありがとうございます!最後に、読者へのメッセージをいただけますか?

先生:

「腸活」で大切なのは、なによりも継続です。口から取り込んだ菌はしばらく体内にとどまりますが、摂取をやめると次第に減ってしまうからです。

ご自身に合った食べ物を見つけて体調の変化を感じながら、気長に続けてみてください。

※ドクターによる監修は、このスペースのみとなり、この部分のみ広告ではありません。また、他のスペースにおいてもドクターが掲載商品や特定商品への保証や購入等を推薦するものではありません。

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ニッポン人に合う8種類の菌を配合

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ラブレ菌

漬物のなかでもとりわけ酸っぱい「すぐき漬け」から発見。塩分や胃酸に強く、生きたまま腸まで届きます。

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HSK201D

食品企業がアレルギー研究を行うなかで、ザワークラウト(キャベツの漬物)から分離。健康づくりをサポートします。

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スマート乳酸菌®

漬物由来の菌で、食品に含まれるポリフェノールの力を引き出す「タンナーゼ」を作ることが報告されています。

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有胞子乳酸菌ラクリス

胞子に覆われているため熱や酸に強く、生きたまま腸に届きます。また乳酸を作る力にも優れています。

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EC-12

ヒト由来の乳酸菌。生きた菌ではありませんが熱や胃酸・胆汁にも強く、安定して腸まで届きます。

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シールド乳酸菌®M-1

健康サポートのために選び抜かれたヒト由来の乳酸菌。加工や加熱処理をしても効果が期待できます。

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フェカリス菌FK-23

フェカリス菌の働きをしっかり引き出す濃縮乳酸菌。人の「健やかになろうとする力」をサポートします。

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ビフィズス菌BB536

乳児から発見された、ヒトに棲む種類の菌。酸に強い特性を持ち、数多くの機能性が期待されています。

プロフィール紹介
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工藤あき 先生

工藤内科

一般内科医として地域医療に貢献する一方、女性のがん死亡原因で最も多い大腸がんの早期発見を呼びかけ、がん検診の啓蒙活動を行っている。また腸内細菌・腸内フローラにも精通。テレビ、書籍、雑誌などメディアに多数出演し、「むき卵肌ドクター」の愛称でも親しまれている。

一般内科医として地域医療に貢献する一方、女性のがん死亡原因で最も多い大腸がんの早期発見を呼びかけ、がん検診の啓蒙活動を行っている。また腸内細菌・腸内フローラにも精通。テレビ、書籍、雑誌などメディアに多数出演し、「むき卵肌ドクター」の愛称でも親しまれている。

提供元:有限会社九南サービス 掲載日:2021/06/18