1日の終わりにSNSをチェックしたり動画を見たり…。早く寝なくちゃ!と思いつつ、なんとなく「夜ふかし」してしまうことがありますよね。 睡眠は、日中にダメージを受けた肌や体の修復タイム。肌あれや疲労、イライラなど、美容にも心身にも大きく影響します。 暑さがひと段落する秋は、睡眠を見直す絶好のタイミング!睡眠アドバイザー・伊藤陽子さん監修のもと、夜ふかし脱却のポイントを紹介します。
夜の深い眠りは、朝に目覚めのスイッチを入れることから始まります。太陽の光を浴びると、睡眠ホルモンといわれる「メラトニン」の分泌が低下。しかし光を浴びてから14~16時間後に再び分泌量が増えて、眠気がやってきます。
また太陽光を浴びると、幸せホルモンといわれる「セロトニン」の分泌が増加。セロトニンは夜になるとメラトニンに変換されて、深い眠りをもたらしてくれます。
まずは毎朝同じ時間帯に起きて、真っ先にカーテンを開けることを習慣にしましょう。窓辺で5分ぐらい太陽光を浴びながら、ストレッチや歯みがきをするのがオススメです。時間がないときは、ベランダに出て伸びをするだけでもOKですよ。
朝の光を浴びないと体内時計が狂ってしまい、時差ボケ状態になります。夜になると翌日の仕事をゆううつに感じたり、朝に起きられなくなったりすることも…。休日の予定は午前中に入れておくのがおすすめです。
深部体温とは、脳や内臓など、体の内部温度のことをいいます。ヒトは朝目覚めると深部体温が上がり始め、夕方にピークを迎えます。夜になり深部体温が下がり始めると、眠気が訪れるしくみになっています。
夕方に運動して深部体温をグッと上げておくと、夜の深部体温が下がりやすくなり、寝つきがスムーズに。運動は15分ぐらいのウォーキングで十分です。オフィスで仕事中の人は、トイレ休憩のついでに階段を上り下りしてみましょう。
まぶしい光は、睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌を低下させてしまいます。夜は温かみのあるオレンジ色の明かりで過ごすと、目にやさしくリラックスできますよ。お風呂に入るときは照明をオフして、キャンドルや脱衣所の照明だけにするのもオススメです。
また入浴のタイミングは、寝る2時間前が理想的。入浴すると深部体温が上がり、1~2時間後に下がり始めるためです。寝る直前になってしまうときは、ぬるめのお湯で短時間にしておきましょう。
朝ごはんを食べることも目覚めのスイッチになり、夜の自然な眠りにつながります。なるべく毎朝決まった時間に食べるのがポイントです。
主食、主菜、副菜、汁物をとるのが理想的ですが、慌ただしい朝はなかなか難しいですよね。次のように、無理なくできることから始めてみてください。
眠りの質を上げてくれる栄養素は、GABAやトリプトファンなど。1日の食事の中で、意識して取ってみてくださいね。
アミノ酸の一種で、途中で目覚めやすい人におすすめの栄養素。野菜や果物、乳酸菌食品などに多く含まれています。
体内で合成できない必須アミノ酸の一種で、睡眠ホルモン「メラトニン」の材料になる栄養素。大豆や乳製品、ナッツ類、バナナなどに多く含まれています。
また大豆や乳製品、肉、魚、卵などに多く含まれるたんぱく質は、肌や髪、臓器など体の材料になります。睡眠中のダメージ修復に備えて、不足しないようにとってくださいね。
「寝ている間にキレイをつくる」がコンセプトのプロテイン。1杯でソイ(植物性)とホエイ(動物性)のWたんぱく質を補給することができます。
さらに夜の休息サポート成分として、トリプトファン、GABA、グリシンなどを配合。グリシンは体の深部に働きかける栄養素です。体を整えるビタミン・ミネラルもたっぷり!
1食あたり約56キロカロリーなので、夜のリラックスタイムに飲んでも安心。天然の甘味料「羅漢果(らかんか)」を使用し、砂糖や人工甘味料は不使用です。