おりものの状態と身体のサイン
おりものとは?知っておきたい基礎知識
更新日:2018/07/23 公開日:2014/04/01
この記事の監修ドクター
スキンケア大学参画ドクター
初潮を迎える頃からはじまる、おりものの分泌。生理のことをきちんと教わる機会はあっても、おりものについて正しい情報を得る機会は少ないようです。また、デリケートゾーンの話は女性どうしでもなかなかしにくいもの。そのため、間違った知識を持ったまま、自己流のお手入れをしているケースも少なくないようです。ここでは、おりものの役割や年齢による変化について、ドクター監修の記事で解説します。
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おりものの大切な役割
おりものとは、子宮頚部や膣からの分泌物や、子宮や膣からはがれた古い細胞などが混ざり合ったものです。
通常は無色透明から白っぽく、少し粘り気があります。月経前後や排卵日などに量が増え、少し臭いがする場合がありますが、それ以外はあまり臭いがないのが正常です。
下着の汚れの原因になるなど、ネガティブなイメージのあるおりものですが、女性の身体を健康に保つために大切な役割をしています。
ひとつは自浄作用で、細菌が膣内で繁殖するのを防ぐ役割。おりものの働きで膣の中はpH4.5~5.0の弱酸性で保たれており、デーテルライン桿菌という「善玉菌」が大腸菌やカンジダ真菌の増殖を防いでいます。
また、排卵期に受精を助ける役割も持っています。精子をおりもので包み込むことで、卵子までの移動をサポートしてくれます。
おりものは年齢によって変化する
おりものの分泌は卵胞ホルモンと関係があり、思春期の初潮が始まる頃から分泌されるようになり、20歳前後で卵胞ホルモンのピークを迎え、おりものの量も増えてきます。
卵胞ホルモンの分泌が低下していく更年期が近づくにつれ、おりものの量は減っていきます。
生理周期によるおりものの変化
また、おりものは、生理周期によっても変化します。おりものは月経終了後に増えていき、排卵期に最も量が多くなって、白っぽい色から透明なゼリー状になっていきます。詳しくは、『生理周期別!おりものの変化』をご覧ください。
また、おりものの色が黄色っぽくなったり、いつもより量が多いときは、免疫力が落ちて、細菌やカンジタなどに感染している可能性があります。「普段と違うな」と感じたら、クリニックで検査を受けるようにしましょう。
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